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Vol.17 今シラーが熱いらしい

シラーの葡萄

 

 

こんなラム肉にはシラーが美味しい

 

 

セントラルコースト地区
(パソロブレス、サンルイスオビスポ、サンタバーバラ等の総称。)

 

4月に入りカリフォルニアは夏時間に。日本では春満開となり絶好の行楽シーズンが始まりました。行楽シーズンといえば、バーベキュー。バーベキューといえばジンファンデル…と言いたいところですが、今回はシラーをとりあげたいと思います。

何故シラーかというと、今カリフォルニアでシラーがとても流行っているからなのです。10年前カリフォルニアではほとんど見かけなかった葡萄品種ですが、ここ数年急激に生産数が増えワイン屋さんでもシラーを沢山目にするようになりました。

シラーはフランスのローヌ地方の赤ワインとして有名です。またオーストラリアの赤といえばシラー(オーストラリアでは「シラーズ shiraz」と呼ばれています。)というくらいオーストラリアで多く生産されています。

【 何故シラーが熱いのか? 】

カリフォルニアでシラーが流行り出した理由として、ロバート・パーカーがローヌを好きだからなんていう説もあるようですが、安くて美味しいオーストラリアのシラーが沢山アメリカに輸入されてきたことがその理由の一つかなと私は思っています。またシラーは比較的栽培が容易で、収穫量 も多いというのも栽培面積が増えた要因でしょう。

【 カリフォルニアのシラーって? 】

さて、カリフォルニアのシラーはどんなワインかというと、これがなかなか表現するのが難しいのです。というのもシラーは気候や作り方によって軽いものから重厚なものまでその個性は千差万別 。実際ボトルを空けて飲んでみるまでどんなシラーが出てくるか判らない、というギャンブル性があります。

果実の酸味が強く、ぴりっと胡椒の香りが効いた軽めのスタイルから、アルコール度数15%以上のコールタールのような重いものまで、様々なスタイルのシラーが混在しています。色々試して自分の好きなスタイルを探して見るのも楽しいと思います。

カリフォルニアでの歴史が浅く、栽培地やスタイルがまだ確立されてい無い葡萄のためワイナリー側もあれこれ模索段階のようです。これから徐々に味や栽培方法に磨きがかかっていくことでしょう。

そんな中でも代表的なスタイルはというと、色は濃い紫(ほとんど黒に近い)、ワイルドベリーやブラックベリーの超熟果 汁、白や黒コショウの香り、スモーク肉、チョコレートスフレ、エスプレッソ等、というもの。ラムなどのちょっとクセのある肉料理に合います。ニョクマムの効いたベトナムフレンチのシチューなどとも美味しいです。

【 セントラルコーストのシラーが熱い 】

比較的栽培しやすいこともあり、現在シラーはカリフォルニア全域で植えられています。温暖な地域でも良く育ちますが、やや寒冷な気候の方がより良い葡萄が出来るそうです。

最近特にシラーが注目されているのがセントラルコースト地区です。エドナバレー地区のアルバン、パソロブレス地区のサクサム、ギャレットソン、タブラスクリーク、ビラクリーク、サンタバーバラ地区のオーハイ、キュペ、ベックメン、ジャファーズ等が高い評価を得ています。

ナパ&ソノマ地区ではカーライル、シェーファー、プライド、パックス、ノビ等が有名です。

発展途上中のシラーは価格がまだ安めというのも魅力の一つ。今度の週末はバーベキューにシラーを併せてみてはいかがでしょうか?

次回からシラーのお勧めワイナリーをいくつかご紹介していきたいと思います。

2004.4.16

 

 

 




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