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vol.9 「ラベル買い」ジンファンデル:ダッシュ

 

 

ウナギにまたがるサル

 

 

 

お洒落なラベルデザイン

 

 

どのワインを買っていいかよく判らない時、私はたまに「ラベル買い」 をします。これが意外に当たるのです。ワイン造りに熱意がこも っているワイナリーはラベルにもこだわるからかな?と勝手に分析して います。今回はそんなラベル買いで当たったダッシュを紹介したいと思 います。皆さんも迷ったら、「ラベル買い」試してみてはいかがですか?

【 2001 Dashe Cellars Zinfandel Dry Creek Valley $20 】
【 2001 Dashe Cellars Big River Vineyard Zinfandel $28 】

 

「あ、なにこれ。かわいー。」

変な魚(実はうなぎ)の上にちょこんと猿がのっかった絵のラベルを 見て、思わずラベル買いをしたのがダッシュ・セラーズ(Dashe Cellars) のジンファンデルでした。値段も手頃だし、ハズしてもまあいいやと いう気分で飲んでみたらこれが結構美味しい。しつこくなく飲みやす いセンスの良いジンファンデル。「新しいワイナリーみたいだけど、 美味しいねぇ。」と、ラベル買いが当たってホクホクしておりました。

【 かわいいだけじやないんです 】

実はこのダッシュ、リッジで8年間アシスタントワインメーカーをし ていたマイケル・ダッシュさんが始めたワイナリーなのです。だいぶ 後にそのことを知って「そりゃあ美味しいはずだわ。」と納得してし まいました。

ワイナリーの設立は1996年。マイケル・ダッシュ氏と奥様の アン・ダッシュさんの夫婦コンビで運営されているワイナリーです。 ワイナリーがあるのはサンフランシスコの東、オークランドから少し 南に下ったアラメダ。ジンファンデルではリッジと並ぶ超大御所の ローゼンブラムやJCセラーズと軒を並べています。

隣同士のこれらのワイナリーはお互いに器材を共有したり、協力しあっ たり、積極的に意見交換をしたりしているそうです。このような刺激的 な環境にいることも美味しいジンファンデルが作れる秘訣なのでしょう。

【 めおとワインメーカーS 】

マイケル・ダッシュ氏はサンタクルス出身。1987年にUCデービスで 醸造学、葡萄栽培学の修士過程を卒業。1990年〜98年はポール・ ドレイパー氏の元、リッジのアシスタントワインメーカーとして勤務。 1995年からはリッジ・リトン・スプリングス・ワイナリーの総責任者 も勤めています。リッジ以外にもボルドーのシャトー・ラフィット・ ロートシルト、ニュージーランドのクラウディ・ベイ、カリフォルニア のファー・ニエンテ等で経験を積んだそうです。

奥様のアン・ダッシュさんはボルドー大学で醸造学を修め、シャトー・ ラ・ドミニクやメドック地方、カリフォルニアではシャペレ等で経験を 積んだそうです。

ダッシュではソノマの良質な単一畑からワインを作ることをテーマにし ています。醸造行程では出来るだけ手を加えず、畑の気候や特性を生か したワインを作ろうとしているそうです。そのため酵母も葡萄に付着し ている天然酵母のみを使用しているとのこと。

カリフォルニアの良質な 畑から出来るワインはクセが無くとてもバランスが良いもの。ダッシュ 夫妻の出身地であるアメリカとフランスの良いところを合わせたような 造りになっています。

【 エレガント&パワフルジンファンデル 】

ダッシュのワインでまずお勧めは2001 Dashe Cellars Zinfandel Dry Creek Valley ($20)。ドライクリークの複数の畑の葡萄をブレンド して造られたジンファンデルはミドルボディでスパイシー、男性的なワイン。ラズベリー、チョコレート、クロープのスパイスが程よくから みあい、クリーミーでスムーズな喉越しです。単一畑シリーズよりも 樽香が柔く、食事と併せやすい高品質なワイン。ジンファンデルの他 に少量のプティ・シラーとカリニャンがブレンドされています。これは マイケルがリッジで覚えた裏ワザではないでしょうか?

もうひとつお勧めは2001 Dashe Cellars Big River Vineyard Zinfandel ($28)。こちらは単一畑シリーズのひとつで、名前の通 りとてもビッグ なジンファンデル。樹齢110年の葡萄から造られた100% ジンファンデル。パワフル全開、モリモリのブラックチェリーや ブラックベリー、トースト、コーヒー、アニス、スパイス、豪快な タンニン、シルキーでロングフィニッシュ。典型的なカリフォルニアの パワフルジンファンデルです。このボリュームに負けない料理を用意し て楽しみたいワインです。

Dry Creek Valleyは生産量4025ケースと多いので、比較的見つけや すいワインです。日本でも入手しやすいと思います。対してBig River Vineyardは290ケース。こちらはちょっと探さないと無いかもしれ ません。2本購入してそれぞれの味わいを楽しんでみたいですね。

2004.2.17

後日ダッシュのラベルについて問い合わせた所、マイケル・ ダッシュ氏からお返事を頂くことができました。ラベルの絵はビビアン・ フレッシャーという画家が手がけたそうです。海と魚はアンの出身地、 ブルターニュの海を現し、猿はいつも明るく好奇心旺盛なマイケルを現し ているとのこと。アジアの美術館に展示されていた猿と魚のモチーフが元 になっているそうです。

 

 

 




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