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vol.7 ジンファンデルといえば:リッジ

 

Ridge Wine

 

野外のテイスティングコーナー

 

ピクニックエリア

 

葡萄畑からサンノゼの町を望む。

 

ジンファンデルを語るにあたり、リッジ(Ridge Vineyards)をはずすこと はできません。「カリフォルニアでジンファンデルといえば?」と聞か れたらやはりリッジと答えると思います。今回はそのRidgeをご紹介したい と思います。

【 近所のオアシス的ワイナリー 】

リッジのワイナリーはサンノゼ(サンフランシスコから南へ1時間弱。 シリコンバレーで有名)の住宅街にほど近い所にあります。日本人も多く 住むこのサンノゼの郊外から、車で10分ほど山を登るとリッジのワイナリー に到着。サンノゼ近辺に住んでいる人は「暇だからリッジでも行く〜?」 と超気軽に訪問出来てしまうのです。なんと贅沢なことでしょう。

高台にあるワイナリーからはサンノゼ市街が一望出来、ピクニックスポット としても最高です。もちろんピクニックテーブルも完備。週末には地元の 人がピクニックに来ています。中には山道を自転車でここまで来るツワモノ も。有酸素運動の後にワインなんか飲んで大丈夫なんでしょうか?

ワイナリーでは野外にテイスティングコーナーが設けられ、無料で試飲 することが出来ます。ライブラリーワインやワイナリーでしか入手出来 ない少量 生産ワインを試飲、購入することが出来るので訪問する価値大。 在庫がころころ変わるので訪問するたびに違ったワインを試せます。 もちろん最新リリースや、運良くタイミングが合えばMonte Bello Cabernet Sauvignon ($120)も試飲させてもらえます。

【 ジャグワインからハイクオリティワインへ 】

1970年代のワインブーム以前、ジンファンデルは大量 生産、大量消費、 品質は2の次の、ジャグワイン用の葡萄でした。それを変えたのが 1960年代初頭に設立されたリッジなのです。 設立当初、リッジはカベルネの専門家を目指していました。しかし当時 まだ樹齢の高いカベルネの木はそうそう無く、良い葡萄の木を探して いくうちにジンファンデルにたどり着いたそうです。

1967年からリッジでワインメーカーを勤めるポール・ドレイパー氏は その後30年にわたり、禁酒法時代を生き延びた古いジンファンデルの 木をカリフォルニア中で次々と発見。それらを個別 に単一畑として ボトリングしました。

年によっては21種類もの単一畑ジンファンデルが造られたそうです。 リッジの膨大なライブラリーワインコーナーはまさしく彼の歴史 ギャラリーともいえるでしょう。

【 あくなき研究&保存 】

リッジでは将来のことも考え、UCデービスと共同で古い葡萄の苗木の 保存にも力を注いでいます。この苗木はリッジでの植え替えに利用さ れる以外に、他のワイナリーへも供給されているそうです。

サンノゼの他にソノマのドライクリークバレーにもワイナリー があります。このリトン・スプリングスワインナリーにもテイスティング ルームがあり、ここでしか買えないワインを飲むことが出来ます。 近所を通る際には是非足をのばしてみてください。

次回はリッジのお勧めワインをご紹介します。

 

 




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