♪♪♪　美味しい楽しいカリフォルニアワイン　♪♪♪

Pinot Days, P.S.I Love You (Petite Sirah I Love You), Rhone Rangersに引き続き、新たなワイン団体が結成されました。その名も「RAP(ラップ）」。

ラップといってもエミネムとかじゃないですよ。Rose' Avengers and Producers (ロゼの復讐者と生産者）の略で、ドライロゼワインの団体。ZAP(Zinfande Advocates & Producers)へのシャレも入ってるようです。

RAPとは「ドライロゼワインに対する不当な扱いを正す使命を持った国際的なワインメーカーとワイン愛好家団体」そして「ホワイト・ジンファンデルの悪と戦うロゼワインの正義の味方」。RAPのロゴにはピンクのスーツを身にまとったヒーローが描かれています。

【　甘口ロゼをやっつけろ　】

少し前まではアメリカでロゼといえばとにかく甘口。コーラが主飲料のアメリカ人受けするワインとして造られたため、ソーダのように甘いものばかりでした。代表格がベリンジャーのホワイト・ジンファンデルです。

甘口ワインが苦手な私はアメリカで口に合うロゼはほぼ皆無。ロゼを試してみようという気にもならなかったのですが、サンタバーバラのカーティス(Curtis)を訪問したのがきっかけで評価ががらりとかわりました。

ロゼの試飲はパスしようと思っていたら、カーティスのおじさんに「うちのロゼを試してみないやつには他のワインは飲ませねぇ。」とすごまれたのでトライしてみることに。するとどうでしょう。今まで飲んだロゼとは全く違う軽やかで爽やかな味わい。ドライですっきり。美味しいではないですか！

「甘口ロゼは本来のロゼじゃない。本当のロゼとはドライで辛口の、こういうワインのことを言うんだあ！」と力説するカーティスのおじさん。RAPの目指す所もこのおじさんと同じく、アメリカの「ロゼ＝甘口」という過った常識を覆そうというものなのです。

【　辛口ロゼ次々登場　】

RAPの活動が実ったのか、ここ数年カリフォルニア産のドライロゼが爆発的に増えました。特にセントラルコーストではPoint Conception, Ojai, Palmina, Ampelos, Fiddlestix, Kenneth-Crawford, Red Car, Garretson, Lucia, Core, Sine Qua Nonなどなど名ワイナリーが続々ロゼをリリース。

これらはもともと非常に高品質なワインを作るワイナリーなだけに、ロゼもかなり美味しいです。味はしっかりとしているのに軽やか。爽やかで華やかでドライ。食事との相性の幅もとても広いので日本のつまみともいけそう。価格も＄１０代が多いのでお手ごろなのも魅力。

【　おすすめは　】

良いワインを作っているワイナリーのロゼなら間違い無く美味しいですが、特にお勧めはこちら。

2004 Iron Horse Rosato Di Sangiovese ($10)はサンジョベーゼから作られたロゼ。スパイス、ラズベリー、チェリー、バニラ、ほのかな甘味。ドライでフレッシュ。

2004 Bonny Doon Vin Gris de Cigare ($11)はGrenache, Mourvedreから作られたロゼ。フレッシュなラズベリー、スパイス、バニラ風味。飲みやすく元気なワイン。

2005 Pink Fiddle Fiddlehead Cellars Pinot Noir Rose' ($16)はFiddlestix vineyardのピノノアール１００％から作られたロゼ。きれいなピンク色。ストロベリー、ラズベリー、クランベリー、ザクロジュース。

2005 Lucia Rose "Lucy" ($18)はピソーニ畑のピゾーニ一家のワイナリー。息子さんのジェフがワインメーカーです。ピノノアールから作られたロゼ。スイカやいちご風味。BBQに最適のワイン。一本あたり＄１が乳癌研究に寄付されるそうです。

【　イベントやります　】

RAPでは去年に引き続きドライロゼワインの試飲会をサンフランシスコとニューヨークで開催します。

Pink Out! NYC
日時：５月８日（月）１８：３０〜
会場：BLVD & Pink Nightclub in NYC
費用：$35

Pink Out! SF
日時：７月１７日（月）１８：３０〜
会場：Pier33 @ Bay Street , The Embarcadero, SF
費用：$25

詳細はRAP Websiteにて
http://www.rapwine.com

これからBBQやキャンプに最適な季節。アウトドアにはぜひカリフォルニアのロゼをお試しください。

2006.4.14