♪♪♪ 美味しい楽しいカリフォルニアワイン ♪♪♪
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Vol.123 ナパバレーがやって来た!:ハイツ
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その昔試飲をしてくれたおじさん
今回来日した
Heitz Cabernet Sauvignon
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【 お知らせ 】 「美味しい楽しいカリフォルニアワイン」メールマガジンご購読の皆様、いつもありがとうございます。 さて、この度Business Today Onlineというサイトにて「ワイン酒行道」というコラムを執筆することとなりました。こちらはカリフォルニアワインのみならず、世界のワインについてあれこれ書いております。もしご興味があればのぞきに来ていただけるとうれしいです。 Business
Today Online ワイン酒行道〜毎週木曜日更新
コラム執筆に伴い、このメルマガの発行日もややファジーになると思われますが、おつきあいいただければ幸いです。これからも美味しいワイン情報を発信していきたいと思いますので、今後ともよろしくお願い致します! 【 ナパバレーがやって来た!:ハイツ 】 ナパバレー特集、次にご紹介するのはハイツ・セラーズ(Heitz Cellars)です。 ハイツは昔から大好きなワイナリー。豪華絢爛なナパバレーのワイナリーに圧倒されていた、まだカリフォルニア入門者だった頃にハイツのテイスティングルームを訪問。とても心温まるホスピタリティーにほっとしたのを覚えています。 さらにそこのおじさんがとても丁寧に「フィニッシュとはね…ワインを飲み込んだ後にのどの奥から香がのぼってくるでしょ?その長さのことを言うのですよ。」と色々ワインについて教えてくれたのでした。なのでハイツはとても思い入れの強いワイナリーです。 【 職人のワイン 】 創立1961年と非常に歴史の長いハイツ。設立当初、ナパバレーには20件程しかワイナリーが無かったそうです。当時から今に至るまでオーナーはハイツファミリー。そして今も昔もカベルネソービニヨン100%のワインにこだわったワイナリーです。 初代の伝説的ワインメーカー、ジョー・ハイツ(2002年没)は非常に気難しい方だったと言います。「気分にムラがある」とか「ケンカっ早い」などエピソードは出るわ出るわ。 しかし直接ジョ−を知る人は、「彼は無駄 話が嫌いだったんですよ。そんなことをしている暇は無い、という感じでした。でもとっても良い人なんですよ。私は親しくさせて頂きました。」と語っています。おそらくものすごい完璧主義の職人気質だったのではないかな?と予想させます。 というのもハイツのワインからは気難しさを感じるのです。華やかさとは真逆の、鉄人職人的な印象。しっかりかっちり品質を保ち、派手なことはせず、真面 目に造り込んであるワイン。長い年月を経て重厚さを増していくドイツのアンティークの家具のような良さがあります。 【 爆裂ミント香 】 そんなハイツにさらにはまるきっかけとなったのが1992年のMartha's Vineyard Cabernet Sauvignonです。Martha's Vineyardとはハイツを代表するカベルネソービニヨンの畑。価格が$100を超すこともあり、長い間憧れのワインでした。 しかしそのワインをとあるワイン会で飲む機会に恵まれたのです。大トリに登場したマーサズ。どきどきしながらグラスを口に運ぶと…第一印象は「なんじゃこりゃ!?」ものすごい、もんのすご〜〜〜〜いミントの香り。 よくオーストラリアワイン等でミントやユーカリの香がするワインはありますが、これはそんな次元ではありません。「ミントのアロマオイル入れたでしょ!!」というくらいの強烈ミント香。大袈裟に言ってるのでは無いですよ。本当にすごい香りで腰ぬ けました。 これはワインの香りなのか!?こんなワインがこの世に存在していたのか!???という衝撃的な香り。一生忘れられない体験です。 【 今昔Martha's 】 実はこのMartha's Vineyard、このミントのようなユーカリの香りで非常に有名な畑なのです。しかし残念ながらフィロキセラの影響で葡萄の木がだめになり、1993年に木の植え替えが行われています。 はたして新しくなったMartha's Vineyardはどうなのか?以前のユーカリ香は健在なのか!? それを確かめるべく、ナパバレー試飲会にて2001 Martha's Vineyard ($150)を飲ませて頂きました。すると1992年程強烈では無いですが、ほのかなユーカリ香が。 このワインが熟成するとまたあの爆裂ミントになるのか、それとも葡萄の木がまだ若いから香りがそれほど濃縮されていないのか、Martha'sの香りの秘密が気になります。あの強烈ミントをまた体験してみたい! 【 熟成ワイン 】 試飲会ではMartha's 以外のワインも飲ませて頂きました。2000 Trailside Vineyard($70)は果汁がジューシーでスパイシー。元気なカリフォルニアらしいカベルネ。 そして2001 Bella Oaks Vineyard($60)はまろやかでエレガント、丸い印象のワイン。Trailsideよりもこちらの方がわたしは好み。このBella Oaks, 実は1997年ものがマイセラーに眠っています。最低10年、寝かせてみよう…と思って買ったのですが、もう来年飲んでもいいことに気がつきました! ハイツでは収穫後最低5年間ワイナリーでワインを熟成させ、その後5年を費やして少量 ずつワインをリリースしていきます。通常世界の一級ワインでも3年後のリリースが普通 ですから、それに比べると非常に長い。それだけワインの熟成度にもこだわっていると言えるでしょう。 確か1997 Bella Oaksも購入したのは2002年。それからもう4年。あっという間ですね。来年開けるか、どうしようか、悩む所です。 2006.6.8
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