♪♪♪ 美味しい楽しいカリフォルニアワイン ♪♪♪
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Vol.36 ジム・プライド氏死去:プライド
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プライドのワイン ワイナリー
テイスティングルーム
葡萄畑を望むピクニックテーブル。 |
去る8月11日水曜日、プライドの創立者でありオーナーであるジム・プライド氏が亡くなりました。3年にわたる癌との闘病の末、永眠されたそうです。66歳でした。今回は彼のワイナリー、プライド・マウンテン・ビンヤード(Pride Mountain Vineyard)をとりあげたいと思います。 本日のお勧めワイン: プライドはナパとソノマの間にある山の上にあります。標高2000フィート。セントヘレナの街から東へ、曲がりくねった山道を登って行くとプライドのワイナリーに到着します。ゲートをくぐると一面 の葡萄畑。見晴らしも良くとても気持ちの良い所です。 【 ウエルカム 】 プライドのワイナリー訪問は予約制。予約制と聞くとちょっと身構えてしまいますが、プライドの場合ナパ・カウンティの規定により予約制をとっているだけで連絡すれば誰でも歓迎してもらえます。(現在ナパカウンティでは新規に設立したワイナリーは一般 公開出来ないことになっています。) ワイナリー側としては、むしろどんどん訪問して欲しいと思っているそうです。広大な畑の中に点在するピクニックテーブルでピクニックも出来るそうですよ。 【 マウンテンワインの最高峰 】 プライドのワイナリーが設立したのは1992年。それ以前は葡萄栽培を主としていました。1991年まではロバート・モンダビ・リザーブへも葡萄を提供していたそうです。 1992年にロバート・フォーリー氏をワインメーカーに迎え、プライドのワイン作りがスタートしました。今ではプライドのワインといえば、最高級のボルドー系ワインの代名詞と言っても過言では無いでしょう。誰もが認める美味しいワインです。 【 かっちり、しっかり 】 プライドではメルロー、カベルネソービニオン、カベルネフランというボルドー系の葡萄を主に栽培しています。標高の高い山の上で育った葡萄はかっちりとした固いタンニンと、非常に粒子の細かい舌触りが特徴です。 好みにもよりますが、私はこのかっちり感がとても好きです。しばらく空気にふれさせておいて花開いた後のベルベットのような舌触りは絶品。是非一度飲んで頂きたいワインです。 ワインと同様プライドのワイナリー自体もとてもかっちりと真面 目にワイン作りをしている印象を受けました。亡くなったジム・プライド氏もきっとしっかりとした人だったんだろうな、と感じます。 彼が亡くなった後も奥様のキャロラインと子供たちによってプライドは運営されていくそうです。これからも変わらず美味しいワインを作り続けていかれることでしょう。 【 チョコレート風味のワイン 】 さて、現在リリースされているワインでお勧めはやはり赤のメルロー、カベルネフラン、カベルネソービニオンの3種。これ以外にリザーブシリーズもありますが、$100以上というびっくりプライスなので割愛させていただきます。。。 2002 Pride Mountain Vineyards Merlot ($48) は完熟のブラックベリーとコーヒーの香り。素晴しいバランス、官能的で滑らかな一品。 2002 Pride Mountain Vineyards Cabernet Franc ($56)は、ワインメーカーのロバート・フォーリー氏によれば「過去最高の出来」だそうで。完熟果 実とフレンチオークのバランスが絶妙。チョコレートフレーバー。グラスの香りをずーっと嗅ぎ続けていたいワイン。このカベルネフラン、既に人気沸騰でなかなか売っていません。見つけたらラッキーです。 そしてこれから発売になる2002 Pride Mountain Vineyards Cabernet Sauvignon ($62)は葡萄の果汁が凝縮した一本。完熟ブラックチェリーの香り、チェリー、チョコレート、杉、エスプレッソの風味が舌を満たします。官能的で滑らかなタンニン、素晴しいフィニッシュ。ちびちびとずーっと飲み続けたいワインです。 【 ゆっくりやさしく起こしてね 】 ちなみにプライドのワインは固くて寝起きが悪いタイプなので、ボトルを空けてから一気に飲まないで数時間空気に触れさせておくのがお勧めです。空けてすぐと、数時間おいといた後の味の違いを楽しんでみてください。(ちょっと残しておいて次の日に飲むのもまた面 白いですよ。) 2004.8.26.
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