Peay Vineyards 訪問記

Peayのワイナリー

AndyとVanessa

ハイテクワイナリー

 

Peayのワインはあまりにも美味しくて、買ったとたんに3本一気飲みしたほど。今回一番訪問したいと思っていたワイナリー。訪問はアポ。

相手をしてくれたAndyはビジネスマン風のしっかり者。兄弟のNickが畑の管理を、そして奥さんのVanessaがワインメーキングをしている。Vanessaは元Peter Michaelのワインメーカー。中国系の彼女は雑誌で見た感じだとがっちりした人なのかと思ったら、とても小さくてきゃしゃでチャーミングでかわいい女性。日本食が好きでAndyとVanessaは築地に行きたいと思っているらしい。

Peay兄弟はワイナリーを始めようとSonoma Coastに畑を購入し、開拓し、ワイナリーを設立。ワイナリーはCloverdaleというソノマでも北に位 置する街にある。Cool Climateのピノを作りたいと思っていた彼等は西海岸全体をみて2年がかりで土地を探す。畑の手入れには細心の注意を払えるように選任のワーカー数人をフルタイムで雇っているという。これはとてもまれなことのようだ。(通 常はワーカー軍団をいくつものワイナリーでシェアしている。でもそれだと完璧な手入れ、完璧な収穫は出来ない。)

Andyはとにかく完ぺき主義。葡萄はもちろん自分たちで手積み、手で仕分け、そしてワイナリーは最新技術の固まり。パンチダウンは疲労していても手を抜かないようにエアーのアームを常備。発酵用のスチールタンクも大き目。ワイナリーも広め。重力を使ってジュースを流していけるように工程を考えて設計してある。ポンプは絶対使わない。

地下の貯蔵庫は7つの部屋に仕切れるようになっており、それぞれ別 々の温度管理が出来るようになっているという。発酵過程、葡萄品種によってピンポイントで最適な温度にするため。本当にストイック。ここまでやって美味しくないわけが無い。そしてここまでこだわれるのも両親が金持ちだかららしい。

Peayのシャルドネは本当に酸味がさわやか、リフレッシング、レモンライム、クリーミーなまとまり感。和食にあわせやすい。そして湿度の多い日本でも美味しく飲める。レストランでもすぐ採用してもらえるという。料理に相性が抜群だから当然。一般 にはあまり卸していない。メーリングリストとレストラン中心にやっていくつもりだとか。ここだけの話、普段はフランスワインを飲んでいるという彼ら。ヨーロッパのスタイルを作りたいと思っているそうだ。

畑は出来る限りオーガニック。どうしても害虫がつく場合は畑の維持を優先するという。バイオダイナミックはある程度理解できるが牛の角になると宗教だという。とても合理的で理論的。しっかりしてて良いものをこれからも作り続けて欲しい。ここのワインは値段もお手ごろなのが魅力。ケース買いしたい!!

http://peayvineyards.com/

2005年10月訪問

 

 




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