♪♪♪ 美味しい楽しいカリフォルニアワイン ♪♪♪
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Vol.120 ナパバレーがやって来た!:ブラウン・エステート
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Brown Estate の Brown Family
Brown Estate のワイン |
ナパバレーワイナリー、まずご紹介したいのは今回一番気に入ったブラウン・エステート(Brown Estate)です。 本日のお勧めワイン: ブラウン・エステートはジャマイカ出身のブラウン氏率いるアフリカン・アメリカンの一家のワイナリー。人種のるつぼと言われるアメリカですが、ワイン業界はまだまだ白人社会。マイノリティがワイナリーを経営しているのは少数派です。 【 別荘からワイナリーへ 】 そんなブラウン一家がナパで葡萄栽培を始めるきっかけとなったのは奥様のとても親しい友人がナパに引っ越したこと。ナパの友人宅を訪問し、その環境をとても気に入ったブラウン夫妻は自分達もナパに土地を探しはじめます。 そうして1981年に見つけたのがチリズ・バレーの450エーカーの広大な土地。そもそも別 荘として購入されたようですが、葡萄栽培に適しているということから葡萄も植えることにしたそうです。 買ったばかりの土地はインフラも何も無く、まず貯水地と水路、井戸を造ることから始めたのだとか。古い家もあったものの中はコウモリだらけ。少しずつ畑を開墾しインフラを整え、最近やっと作業が一段落つきそうだとのこと。 最初は葡萄栽培のみを行っていましたが、自分達の葡萄の評判がとても良かったことがきっかけでワインを造リはじめます。1996年にジンファンデルを初リリース。2000年にカベルネソービニヨンを、そして2002年には少量 のシャルドネをリリースしています。 【 徹底した自己管理 】 自分達の力で、自分達のペースでワイナリーを作り上げたブラウン一家。マーケティングに関しても家族でやっていきたいという意志を感じられます。 というのもブラウン・エステートはアフリカン・アメリカンのワイナリー団体であるアフリカン・アメリカン・ビントナーズ・アソシエーションには登録していないのです。 その理由を「アソシエーションに登録するには登録料やワインの寄付などコストがかかるのですが、そのコストに見合ったリターンは得られないと考えたからです。また登録するとアフリカン・アメリカン・ビントナーズ・アソシエーションが販売窓口となることが多くなりますが、私達は私達が自ら窓口となってマーケティングをしたいと考えているのです。ナパバレー・ビントナーズ・アソシエーションに登録したのもつい最近のことなのですよ。」と語っています。 【 知的なファミリー 】 ブラウン一家は皆さんとても上品でエレガント。聞けばお父様はロサンゼルスで医師として成功された方だとか。どうりで皆さん物腰柔らか、とっても真面 目でハイクラスな香りを漂わせていらっしゃる。能天気なカリフォルニア人とは対極にあるようなご家族。 そんなお父様が経済的にワイナリーをバックアップし、現場で働くのは彼の子供達。ワインメーカーもブラウン氏の息子さんが勤めています。 【 知的なワイン 】 ブラウン・エステートのワインはびっくりするくらいとても上品でエレガント、ハイクラスなワイン。ブラウン一家の雰囲気そのままのワインです。どのワインも酸味と甘味のバランスが非常に良く、とっておきの料理と合わせたくなる味わいです。 2003 Brown Estate Chardonnayは酸味がありほのかに樽の香り。全体がとてもバランスよくまとまっていて、ナパらしいけどエレガントスタイルのシャルドネ。 2002 Brown Estate Cabernet Sauvignon ($63.98)はダークベリー、プラム、カシスのフレッシュなフルーツ、エスプレッソ、モカの風味、しっかりとしたタンニン。エレガントフィニッシュ。料理の為にあるワイン。生産量 1866ケース。 2003 Brown Estate Zinfandel($40)は非常に繊細で上品なジンファンデル。これはまるでカベルネ?ブラックチェリーやブルーベリーの果 実、ハイビスカスの香り。辛口でドライ。ジンファンデルのイメージを覆すワイン。生産量 1605ケース。 2004 Brown Estate Zinfandel ($40)は2003に比べるとより甘い果実。ジンファンデルらしいジン。生産量 1900ケース。 ブラウン・エステートでは2002年から予約でワイナリー訪問を受け入れています。とても素敵なブラウン一家のワイナリー、きっとホスピタリティも素晴らしいことでしょう。ぜひ訪問したい! 2006.5.12
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