♪♪♪ 美味しい楽しいカリフォルニアワイン ♪♪♪
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Vol.28 安うまワインを探せ!その6:クライン・セラーズ
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クラインのワイナリー
California Zinfandel
California Syrah
Red Truck
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安うまワイン、ラストを飾るのはクライン・セラーズ(Cline Cellars)です。 本日のお勧めワイン:
クラインが得意とするのはジンファンデルとローヌ系ワイン。常に一定の品質のワインを提供しつづけていることで定評があります。 ワイナリーがあるのはソノマのカーネロス地区。サンフランシスコからソノマへ向かうと最初に出てくるワイナリー群の一つです。1850年代の古い建物はしっとりとしていて素敵な雰囲気。庭には季節の花が満開です。ワイナリーのスタッフは皆とてもフレンドリー。ここクラインのワイナリーでは結婚式も挙げられるそう。このスタッフならきっと素晴しい結婚式を演出してくれるでしょう。 【 原点はオークレー 】 クラインのワイナリーが現在のソノマの地に落ち着いたのは1991年のこと。それ以前はオークレーにワイナリーがありました。 サンフランシスコから東へ40マイル程の地にあるオークレーは住宅街。昔は大規模な農村地区だったそうです。現存する葡萄畑は600エーカー。そのうち300エーカーをクラインが所有しています。ここオークレーにはジンファンデル、カリニャン、モヴェデゥレ等が植えられていて、そのどれもが樹齢100年超えます。カリフォルニアでも最も古い葡萄のうちの一つです。 【 おじいさんはジャクジー 】 クラインのオーナーはフレッド・クライン氏(Fred Cline)。彼の母方の祖父バレリアーノ・ジャクジー氏(Valeriano Jacuzzi)がオークレーに住んでいました。ジャクジーと聞いてピンと来た方、そう、あの泡の出るお風呂のジャクジー社。あの会社はこの方が設立したんですねー。当然家にもジャクジーがあるんでしょう。いいなあ。 さて、フレッドはオークレーの祖父の家を訪れる度に農業や葡萄に対して興味を持つようになります。UCデービスを卒業したフレッドは1982年にクライン・セラーズの母体となる会社を立ち上げました。それと同時にオークレーに現存する葡萄の保護を積極的に進めていきました。 【 絶妙なブレンドテク 】 このオークレーのジンファンデルが使われれているのが2002 Cline California Zinfandel ($11) です。このワインはオークレーとロダイ地区(Lodi)の葡萄のブレンド。オークレーの葡萄がほこりっぽいワイルドベリーの風味、胡椒のようなタンニンを与え、ロダイの葡萄がはじけるような果 実味を与えます。そのバランスが難しいそうなのですが、どのビンテージでもとても飲みやすく美味しいワインです。 もう一つのお勧めは2002 Cline California Syrah ($11)。こちらもどのビンテージでも美味しいです。こちらは寒冷なソノマコーストの葡萄と温暖なロダイの葡萄のブレンド。ちょっとジャムのような果 実味と黒胡椒の香りのワイン。グリルした肉に合いそうです。 【 固定観念をうちやぶれ 】 最後にもう一つ、今話題の2002 Red Truck ($12)をご紹介しましょう。ラベルにその名の通り赤いトラックの絵が描かれたこちらのワインは品種を超えたブレンド。モヴェデゥレ、シラー、カベルネソービニオン、カベルネフラン、ピノノアール等など、フランス人もびっくりのブレンドです。なかなか評判が良いのでこちらも飲んでみると面 白いかも!
2004.7.2.
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