♪♪♪ 美味しい楽しいカリフォルニアワイン ♪♪♪
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Vol.47 サンタリタヒルズのピノ
その5:クロ・ペピィ
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ウェスとチャンダ。 クロ・ペピィの畑。 畑を案内するウェス。 ワイナリーはBuelltonにあります。 発酵状態をチェック。 Clos Pepe Estate Pinot Noir |
サンタリタヒルズ特集、第五段は畑に注目してみたいと思います。サンタリタヒルズには葡萄栽培を主としている畑がいくつもあります。今回はその畑の中からクロ・ペピィ(Clos Pepe Vineyard & Winery)をご紹介したいと思います。 本日のお勧めワイン:
クロ・ペピィといえばサンタリタヒルズの中でも最も注目されている畑の一つ。ワインラベルに「クロ・ペピィ畑」と書いてあれば十中八九美味しいこと間違いなしです。 クロ・ペピィの畑は、バブコックを通 りすぎた少し先にあります。オーナーのスティーブ・ペピィとキャサリン・ヘーガン・ペピィは弁護士。葡萄畑とワイナリーを持つという長年の夢を1994年に実現させました。 【 日本通 】 畑の管理運営からワインメーキングまで、クロ・ペピィの全てを担当するのはウェス・ヘーガン氏。「ワインは現場で学べ」という助言を受け、あえて学校には行かずバブコックで修行を積んだそうです。 日本食が大好きという彼の家には普通 の醤油はもちろん、薄口、刺身用、はたまたしょっつるまであります。これだけの醤油を使い分けるならかなり繊細な舌を持つはず。ワインにも期待がもてます。 奥様のチャンダ女史はアシスタントワインメーカー兼アニマルトレーナー。そのせいか、クロ・ペピィには犬がいっぱい。クロ・ペピィの門をくぐると6匹の犬が畑の中を走り回ってにぎやかに歓迎してくれます。 【 ワインは畑で作られる 】 元英語教師だったというウェス氏はとてもナイスガイ。畑やワインメーキングについて情熱的に語ってくれます。「ワインメーキングとは葡萄の不完全な部分を直すこと。完璧な葡萄が収穫出来ればワインメーカーのやることはほとんど無い。最高のワインは畑で作られるのです。」と言うウェス氏。 育った風土や環境を最大限に表現する葡萄を作るため化学物質は一切加えず、すべてオーガニック&バイオダイナミック栽培。コストはかかるが、手をかけただけ自然そのままの葡萄が出来上がるという。 【 究極の葡萄作り 】 最高の葡萄を作るため、クロ・ペピィではピノノアールの収穫量 も1エーカーあたり1〜2トンと、極端に少なくしています。これはブルゴーニュのグランクリュで許可されている最大収穫量 の半分以下。収穫量を減らすことによって一つ一つの葡萄の風味がより濃縮され、エレガントで複雑な味わいが得られるそうです。 ウェス氏の生み出す完璧な葡萄はブリューワー・クリフトン、オーハイ、シドゥーリ、テスタロッサ、ローリング、ケン・ブラウン、ラヴィなどに販売されています。そのどれもがピノノアール専門の一流ワイナリー。ウェス氏と彼らのコラボレーションによって生まれたワインはどれも素晴しいものばかりです。 サンタリタヒルズという新しいAVAを作るため立ち上がったのも実はウェス氏。彼の愛情と情熱がこもった葡萄はこれからも素晴らしいワインを生み出していくことでしょう。 【 ワインも良い 】 さて、クロ・ペピィでは少量 のエステートワインも作っています。ワインメーカーはもちろんウェス氏。2002 Clos Pepe Pinot Noir Santa Rita Hills ($35)は豊かで濃く複雑で深みのあるピノフレーバー。ブラックベリー、ワイルドベリー、ブルーベリー、カシスのきれいな果 実。スパイス、木やモカの香り。しっかりしたタンニン。生産量は228ケース。 さらに2002 Clos Pepe Pinot Noir "Vigneron select"($40)はそのビンテージを最も良く表現しているバレルから作られたもの。メーリングリストのみの販売で生産量 22ケースと激レアです。ブラックベリーやブルーベリー、ストロベリーの果 実、猟鳥やスパイス、豊かなボディ。「5ー10年後までじっと我慢すると素晴しいご褒美が待っている」そうです。 最低5年…長いですね。そんなに我慢出来ないかも。。。 2004.11.11
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