♪♪♪ 美味しい楽しいカリフォルニアワイン ♪♪♪
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Vol.46 サンタリタヒルズのピノ
その4:シースモーク
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Botella Pinot Noir のラベル
Southingのボトル |
サンタリタヒルズ特集、第4回はこれから急成長を遂げそうな予感のする新しいワイナリーをご紹介しましょう。その名もシースモーク(Sea Smoke Cellars)です。 本日のお勧めワイン:
サンタリタヒルズにはここ数年に誕生した新しいワイナリーがいくつかありますが、その中でもシースモークは様々なメディアでとりあげられている話題のワイナリーです。初リリースは昨年発売された2001年ビンテージ。一年目にも関わらず、非常に高い評価を得ました。 【 第二の人生 】 ワイナリーの設立は1999年。オーナーは企業家のボブ・デイビッズ氏。ハンドヘルドのポーカーゲームやバスフィッシングゲームを発明し、一山あてたそうです。香港で試飲会に出席したのがきっかけてワインにはまったデイビッズ氏は、良質の畑を求めてサンタバーバラにやってきます。 そしてフォクセン(Foxen Winery)のビル・ウエィゼン氏と、サンフォード(Sanford)のワインメーカー、ブルーノ・デ・アルフォンソ氏の協力の元、現在の畑の土地を見つけたそうです。 既にリタイアしているデイビッズ氏は、ネバダ州リノとカリブ海にある家をいったり来たりして、その合間にシースモークにやってくるそうです。なんとも理想的なリタイア生活ですね〜。うらやましい。 【 おまけがうれしい 】 シースモークの畑があるのはサンフォードのサンフォード&ベネディクト畑から川を挟んで北にある山の斜面 。岩がゴロゴロしている南向きの急斜面に葡萄畑が広がっています。100エーカーの畑のほとんどがピノノアールですが少量 のシャルドネも植えられています。 ちなみにこのシャルドネ、一般 には販売しておらず、メーリングリストのアロケーションを沢山購入した人におまけとして配らるそうです。 【 ゴシップ 】 ワインメーカーを勤めるのはクリス・カーラン女史。サンタバーバラの期待の若手の一人です。サンタリタヒルズの地元出身。UCデービスを卒業後、カンブリア(Cambria)、コーラー(Koehler)を経てシースモークのワインメーカーになりました。 噂によると彼女はサンフォードのワインメーカー、ブルーノ・デ・アルフォンソ氏とおつきあいされているとか。ピノの達人同士、すごいカップルですね〜。 彼女の作るピノノアールはエレガントで上品。しなやかで洗礼された感じ。葡萄の質にこだわり、100%自家栽培された葡萄で作られたワインはいろんな意味で「育ちがいい」感じがします。 ラベルも美しく、センスが良い。「シースモーク」という名前もエレガントでお洒落。ラベル買いを裏切らないワインです。(ちなみにシースモークとはこの地方に夕方になるとかかる海風の霧のことで、この寒冷な霧が葡萄をぐっと美味しくさせるそうです。) 【 どれもエレガント 】 シースモークでは現在3種類のピノノアールをリリースしています。2002 Sea Smoke Pinot Noir Santa Rita Hills Botella ($25)は完熟したプラム、ブラックチェリーの果 実。コーヒー、コーラ、きのこや大地の香り。バランス良く複雑なタンニン。この値段でこの品質はとてもお買い得です。生産量 1200ケース。 もうすこし資金に余裕があるなら是非2002 Sea Smoke Pinot Noir Santa Rita Hills Southing($45) をどうぞ。魅惑的な香り。ブラックチェリー、ワイルドベリー、プラムの果 実味。シルキーでなめらかな舌ざわり。ベルベットのようなタンニン。バランスがすばらしいワインです。生産量 1000ケース。 2002 Sea Smoke Pinot Noir Santa Rita Hills Ten ($65)は今年が初リリースのワイン。10種類あるクローンのそれぞれ最高のバレルをブレンドして作られたので"Ten"という名前だそうです。クラシックな印象。杉、プラム、ブラックベリーの香り。スマートでバランス良く複雑な味わい。しっかりしたチョコレート風味のタンニン。ロングフィニッシュ。生産量 500ケース。 現在総生産量 2700ケースですが、将来的には15000ケースほどの生産量を目指しているとのこと。この価格と品質で、もっと入手しやすくなるとうれしいですね。 2004.11.4
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