♪♪♪ 美味しい楽しいカリフォルニアワイン ♪♪♪
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Vol.67 プティ・シラーは来るのか?
その2:ローゼンブラム
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Heritage
Clones
Picket Rode
Chateau
La Paws
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プティ・シラー特集、今回はローゼンブラム・セラーズ(Rosenblum Cellars)をご紹介したいと思います。ローゼンブラムは安くて美味しいジンファンデルで有名なワイナリーですが、プティ・シラーもとても良いものを提供しています。 本日のお勧めワイン: カリフォルニアワインを飲まれる方ならローゼンブラムのワインを一度は目にされたことがあるのでは無いでしょうか? ローゼンブラムの年間総生産量 は9万ケース。50箇所以上の畑の100以上の区画の葡萄を使い、40種類以上のワインを生産しています。 このように書くと大量 生産の巨大企業のような印象を受けますが、ローゼンブラムは手作り感あふれる家族経営のワイナリーです。 【 ベイエリアのワイナリー 】 ワイナリーがあるのはサンフランシスコ湾に浮かぶアラメダ島の古い造船所跡。オーナーのケント・ローゼンブラム氏が1978年にワイナリーを設立しました。 ワイナリー設立前は趣味でワインメーキングをしていたケント氏。ある日友人が樹齢100年以上のジンファンデルの葡萄を持ってきたことが転機となりました。その葡萄の味に衝撃を受けたケント氏は樹齢の高い葡萄の持つ可能性を感じ、ワイナリーを設立することを決意します。 【 畑の開拓者 】 ケント氏のこだわりは初期の頃からずっと一貫して「樹齢の高い葡萄と、丘陵地の畑 (Old vine, Hillside site.)」。ケント氏はカリフォルニア中を旅しては新たな畑や葡萄品種を発掘してきました。中にはKマートの隣にある畑もあったりします。 固定概念に縛られず、常に可能性を探究するケント氏は新しい葡萄品種、そして新しい畑の開拓者として業界でも一目置かれた存在です。 そんなローゼンブラムが得意とする葡萄はジンファンデルとローヌ品種。そのどれもが安く、入手しやすく、そして例外無く美味しいです。 【 プティ・シラーでも古株 】 プティ・シラーに関しても昔から単一ボトリングを作り続けてきた老舗です。プティ・シラーの団体、"P.S.(Petite Sirah)I Love You" でも副代表を勤めるなどプティ・シラー業界でも中心的存在となっています。 今回ご紹介するローゼンブラムのお勧めプティ・シラーは3種類。 2003 San Francisco Bay Petite Sirah Heritage Clones ($19) はその名の通りサンフランシスコ湾のディアブロ山のふもとにある畑の葡萄を使ったもの。こんな所にも畑があったんですね。完熟ブラックベリー、プラム、チョコレート、ブラックペッパー、スパイスの味わい。バーベキューした牛肉やスペアリブに合いそうなワイン。コントラコスタ地方のプティ・シラーの可能性を感じさせるワインです。プティ・シラー100%。生産量 5000ケース。 2003 Petite Sirah Napa Valley Pickett Road ($28)はナパバレー北部にある2ケ所の畑の葡萄のブレンド。プティ・シラー80%、カリニャン20%のブレンド。ビッグかつエレガント。コショウ、カラント、ブラックベリー、スパイス、完熟濃縮ブラックベリー、バニラ、ブラックオリーブ、アジア系スパイスの味わい。ほのかにバラの香り。ラム肉のカバブやローストしたハニーペッパーハムなどに合いそう。生産量 1600ケース。 2002 California Petite Sirah Chateau La Paws ($10)。Chateau La Pawsはローゼンブラムが作るセカンドラベル。獣医という顔も持つケント氏の案で、ラベルには犬の足跡(paws)があしらわれていいます。安いデイリーワインとしてのブランドですが、侮るなかれ。かなりコストパフォーマンスが良いです。 このプティ・シラーはオークレー地区の葡萄を使ったもの。クリーミーで豊かなブラックベリーの味わい。ペッパー、ブラックカラント、ブラックチェリー、バニラ風味。複雑でエレガント。シチューやトマトソースのパスタと共に。 カジュアルな肉料理に合わせやすいローゼンブラムのプティ・シラー。週末の花見にぜひどうぞ。 2005.4.14
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