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Vol.68 プティ・シラーは来るのか? その3:カーライル

 

 

Dry Creek Valley
Petite Sirah

 

 

プティ・シラー特集、次はカーライル(Carlisle Winery & Vineyards)をご紹介したいと思います。カーライルは高品質なジンファンデルを生産することで定評のあるワイナリー。プティ・シラーもとても良いものを作っています。

本日のお勧めワイン:
【 2003 Carlisle Dry Creek Valley Petite Sirah $30  】

カーライルはソノマにあるワイナリー。オーナー&ワインメーカーを兼任するのはマイク・オフィサー(Mike Officer)氏。一度聞いたら忘れられない名前ですね。

【 パソコンオタクからワインオタクへ 】

彼がワインにはまったのは19歳の時。(おっと未成年。)お姉さんのディナーパーティーで飲ませてもらったレイト・ハーベスト・リースリングがきっかけの一杯でした。

その後ソフトウエア関係の仕事に就いたオフィサー氏ですが、ある日ふと「自分が本当にやりたいことはモニターの前に座ってることじゃない!」と悟ったといいます。 といってもワインに関わる仕事がしたいけど、どの分野で働きたいのかがまだ定っていなかった彼はとりあえず自宅で少量 のワインを作ることにしました。

【 高品質ガレージワイン 】

とりあえずといっても手を抜かないのがオフィサー氏の凄いところ。最初に扱った葡萄は現在リッジ(Ridge Vineyards)が所有するLytton West畑のもの。その後もソノマのピンのピンの畑の葡萄を入手してはガレージでワイン造りをしていました。

様々な葡萄でワイン造りを試した結果 「自分が好きなのは樹齢の高いジンファンデル(Old Vine Zinfandel)とローヌ品種。」という結論に辿り着き、ついに1998年にワイナリーを立ち上げます。設立当時はソノマのシドゥーリ(Siduri)の施設を使ってワインメーキングをしていたそうです。

ちなみにカーライルという名前は奥様の旧姓。「"オフィサー"はワインの名前にはいまいちでしょ。」とオフィサー氏。確かにカーライルの方がそれっぽいですね。

【 人柄が美味しいワインを造る 】

「良質のワインは良質の畑で作られる」というのはもはや常識ですが、その良質の畑の葡萄を入手できるかどうかはその人の人脈次第。オフィサー氏の現在の成功は彼のコミュニケーション能力によるところもとても大きいのではないでしょうか。

その証拠として現在彼が扱う畑はRussian River Valley Tom Feeney Ranch, Dry Creek Valley Ray Teldeschi Ranch, Russian River Valley Barbieri Ranch 等ソノマでも屈指の樹齢100年以上の古い畑の葡萄たちです。

そんな彼が造る2003 Dry Creek Valley Petite Sirah ($30)はソノマのドライクリークバレーの3ケ所の畑(Unti Vineyard, Teldeschi Ranch, Riebli Ranch)の葡萄を使ったブレンド。濃い赤紫色。深みのある大地の香り、ブラックベリー、ブルーベリー、グラハムクッキー風味。フルボディだけど舌触りなめらか。

値段もお手ごろでお勧めなのですが、唯一生産量 が183ケースと少ないのが難点。どこかで見つけられたらぜひお試しください。ジンファンデルも美味しいですよ。

2005.4.21

 

 




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