♪♪♪ 美味しい楽しいカリフォルニアワイン ♪♪♪
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Vol.69 プティ・シラーは来るのか?その4:ターリー&スイッチバックリッジ
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Turley Petite
Syrah
ラベルもスイッチバックしてる
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プティ・シラー特集、ラストはピンのピンのプティ・シラーをご紹介しましょう。 プティ・シラーを語る上ではずせない2大ワイナリー、ターリー(Turley Wine Cellars)とスイッチバックリッジ(Switchback Ridge)です。 本日のお勧めワイン: 【 ターリー兄 】 ターリーはナパを拠点とするワイナリー。ターリーと言ってもカリスマワインメーカーのヘレン・ターリー女史ではなく、彼女のお兄さんであるラリー・ターリー氏が所有するワイナリーです。ヘレン・ターリーも初期の頃にコンサルタントとして携わっていましたが、現在はアレン・ジョーダン氏が専任ワインメーカーになっています。 【 ジンファンデルの匠 】 ターリーはジンファンデルで非常に有名なワイナリー。ターリーのジンファンデルはとても高品質で、カリフォルニアで5本の指に入るジンファンデルの生産者と言っても過言では無いでしょう。 そのターリーが造るプティ・シラーは味もさることながら生産量 が少ないことも相まって、コレクターに非常に人気があります。ワイン屋さんの店頭に並ぶことも珍しく、仮にあったとしてもリリース価格の倍以上の値が付けられていることがしばしば。 2003 Turley Wine Cellars Petite Syrah Estate ($38)はソフトで洗礼されたワイン。タンニンがきつく荒々しくなりがちなプティ・シラーですが、このワインはそんなプティ・シラーを非常にうまく調教しています。エレガントで豊か。生産量 200ケース。 2002 Turley Wine Cellars Petite Syrah Hayne Vineyard ($75)はインクのような濃い紫色。エスプレッソ、チョコレート、ブラックベリー、ブルーベリー、カシスクリームの味わい。コショウや花弁のような香り。非常に濃くリッチで驚く程のバランス。舌触りもすばらしい。生産量 400ケース。 【 さらにマニアックなワイナリー 】 もう一つ、ピンのプティ・シラーを造るワイナリーがスイッチバックリッジです。ターリーと比べるとさらに小規模でマニアックなため、探しにくさではこちらの方が上かもしれません。 スイッチバックリッジはナパの北東にあるピーターソン畑の葡萄を使ってワイン造りをしているワイナリー。ワインメーカーはあのプライド(Pride Moutain Vineyards)のロバート・フォーリー氏です。 【 さすがフォーリー 】 プライドを始めとして、ロバート・フォーリー氏が関わっているワイナリーは本当に見事なまでにはずれがありません。このスイッチバックリッジももちろんその一つ。プティ・シラーの他にメルローとカベルネ・ソービニオンも造っています。 スイッチバックリッジのワインもリリース価格のまま店頭に並ぶことはまずありません。というか、店頭に並んでいるのをほとんど見たことが無いくらいレアです。 2002 Switchback Ridge Petite Sirah Peterson Family Vineyard ($50)はブルー&紫色。ブラックベリー、ホワイトチョコレート、コショウ、ミネラル、エスプレッソの香り。タンニン、酸、木の風味のバランスがすばらしい芳醇なワイン。とても洗礼された都会的なプティ・シラー。「ロバート・フォーリーの手にかかるとプティ・シラーもこんなに上品になるのか〜」とうなってしまうこと間違い無し。生産量 298ケース。 【 プティ・シラーに期待感 】 ターリーもスイッチバックリッジも超人気ワインとあって味はさすがです。「ピンのプティ・シラーとはこういうものなのか〜!」とプティ・シラーの可能性を感じさせます。これらのワイナリーに追いつけ追い越せと、プティ・シラー業界全体がレベルアップするのではないかという期待を抱かせる逸品です。 これからどんなプティ・シラーの生産者が出てくるのかとても楽しみですね。 2005.4.28
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