♪♪♪ 美味しい楽しいカリフォルニアワイン ♪♪♪
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Vol.114 真のソノマコースト その4:オーバート
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Aubert Chardonnay
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ソノマコースト第4段はオーバート(Aubert Wines)をご紹介したいと思います。 本日のお勧めワイン:
オーナー兼ワインメーカーはマーク・オーバート氏。ピーターマイケルやコルギンのワインメーカーを勤めたカリフォルニアカルトワインメーカーの1人です。 オーバート・ワインズは彼がソノマコーストの葡萄を使って造り出すブランド。デビューの2000年ビンテージ以来彼のシャルドネとピノノアールは非常に高い評価を得ています。 【 シャンパンで育つ 】 オーバート一家がナパバレーに引っ越して来たのは1970年のこと。幼稚園から高校までをカリストガで過ごしました。ビールが一般 的だったこの時代、オーバート家ではもっぱらシャンパンやカベルネを飲んでいたそうです。 車を運転しない限り、まだ未成年のオーバート少年がセラーから2、3本カベルネを拝借することもおとがめ無しだったとか。さすがナパバレーですね。そんな環境で育ったオーバート少年は自然にワインメーカーを志すようになります。(両親は大反対だったそうですが。) 【 ターリーからダブルヘッドハンティング 】 その後いくつかのワイナリーで働いた後、ヘレン・ターリーから「ピーターマイケルに来ないか」と誘われます。ヘレン・ターリーといえば泣く子も黙る超カリスマワインメーカー。 二人は当時ナパにあったオール・シーズンズというワイン屋さんで出会ったそうです。オール・シーズンズは当時のワインメーカー達の一番の溜まり場。そこにはトニ−・ソーター、デビット・レイミー、スティーブ・キスラーなどなど、そうそうたるメンバーがたむろしていたとか。 ピーターマイケルでヘレン・ターリーのアシスタントとして働きはじめたオーバートは、4ヶ月後には彼女の代わりにワインメーカーに採用されます。オーバートはここで天然酵母の扱い方を覚えたそうです。 さらに1999年には再びヘレン・ターリーの後任としてナパバレーのカルトカベルネワイナリー、コルギンのワインメーカーになります。 そして2002年には自身のオリジナルラベル、オーバート・ワインズをリリースさせました。 【 まだ見ぬ ソノマコースト 】 オーバートがソノマ・コーストにこだわる理由は「ソノマ・コーストには素晴らしい葡萄が眠っています。将来ブルゴーニュのグラン・クリュレベルの畑が誕生することになるでしょう。」と語っています。 「マーカッシンやフラワーズはもちろん美味しいですが、本当のソノマコーストワインはまだこの世に出ていません。もっとすごいものになりますよ。」と言うオーバートのワインは、既にその片鱗を感じさせます。 オーバートのワインメーキングは畑主体。ワイナリーでの作業は減らし、畑の葡萄本来の個性をそのままワインにするスタイルをとっています。あれこれ手を加えるのではなく、天然酵母やシュールリ−製法などのブルゴーニュの手法を取りいれているそうです。 2004 Aubert Chardonnay Ritchie Vineyard Sonoma Coast ($65)はフォーレストビルの近くにある畑の葡萄を使ったもの。寒冷な気候のため栽培期間がとても長く、はちみつやエキゾチックな香りがあるのが特徴です。エッジに緑がかった黄色い色調。ドライレモン、ライムゼスト、きりりとした酸味、ロングフィニッシュ。 2004 Aubert Chardonnay Reuling Vineyard Sonoma Coast ($65)もフォーレストビルの近くにある畑。2004年は収穫量 が非常に少なく、1エーカーあたり1.75トンしか葡萄が出来なかったそうです。仕上がったワインはまさにカリフォルニア版ブルゴーニュ。ゴールデンアップルジュース、アプリコット、濡れた石や冷たい鋼のようなミネラル風味、豊かでフルボディ、鮮やかな酸味。 2004 Aubert Chardonnay Estate Lauren Sonoma Coast ($70)はオーバートの自社畑の葡萄を使ったもの。畑はフォーレストビルを望む丘の上にあるそうです。ローレンとはオーバートのお嬢様の名前。レモンオイル、ネクタリン、オレンジなどの花の香り、リッチで濃縮感のあるピュアでフルボディなシャルドネ。 2003 Aubert Pinot Noir Reuling Vineyard ($75)は「ロマネコンティから枝を盗んできたんじゃないか」と言われる程のクオリティ。花の香り、ブラックチェリー、ラズベリー、プラム、森の香り、風味高きブルーベリー、ストロベリー、ワイルドフラワー。リッチで幅広い味わい、とてもエレガントでピュア。 【 激レア 】 非常にハイクオリティなオーバートのワインはキスラーをも凌ぐ勢い。あまりの人気ぶりにリリース価格はこの2、3年で10ドル以上値上がりし、さらに市場価格はリリース時の倍($100以上!)に跳ね上がってしまいました。ピノノアールに至ってはその姿を目にしたものはほとんど居ないというほど希少。 しかしその味は本当に素晴らしく、ソノマコーストの可能性を感じさせます。どこかで見つけたらぜひとも味わって頂きたいです。あまりの美味しさに腰くだけちゃいますよ。 2006.3.24
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